#0001/9999 Q&A集 ★タイトル (88VAUSER) 95/11/01 00:00 (154) 1.1.1 VAとVA2/3の違いは? ★内容 VA2/3はVA(以降初代VAと記します)の後継機で、基本的に互換となっ ています。よって初代VAで動作可能なソフトはVA2/3でもほぼ使用可能です。 初代VAとVA2/3ですが、CPUが違うとかそういった劇的な変化はありま せん(外見的にもそうは変わっていない)。機能的にもサウンド関連を除けばほぼ 同じといってもいいと思います。しかし、いろいろなところの使い勝手が考慮され てたり、若干のスピードアップが図られてたり、細かい違いはかなりあります。 初代VAとVA2/3の違いですが、このような違いがあるようです。 ---------------------------------------------------------------------------- 【ハード面】 本体内蔵RAM 初代VA…256KB VA2/3…512KB *初代VAではスロット3に256KBのRAMボードが標準で内蔵さ れているので実質的に512KBなのですが、メモリのアクセススピ ードがウェイトが入るため劣ってしまいます。 辞書ROM 初代VA…288KB VA2/3…512KB 外字・学習用RAM 初代VA…8KB VA2/3…16KB *これらに伴いVA2/3ではFEPがかなり使いやすくなりました。 (文節の引き伸ばしやカタカナ変換された語の学習など) テキストVRAM 初代VA…64KB VA2/3…256KB *この増分は XSCRIPT や VZVA などで使うことができます。 また内蔵エディタ(EDIT)でも使用しています。 XSCRIPT は 7-2 VA専用OSLの 177 に登録されています。 VZVA はOS研究ボードで市販の98用のパッチが随時開発されてい ます。 VZVA1.03(98用Ver.1.57からの差分)は 3-3 OS研究の 3267-3270 に登録されています。 メインROM 初代VA…512KB VA2/3…768KB FDDサブシステムのRAM 初代VA…16KB VA2/3…64KB 数値演算プロセッサ 初代VA…登載不可 VA2/3…オプション *8087−10MHz(8087−1)がオプションで登載できます。 サウンド機能 初代VA…YM2203 VA2/3…YM2608 *VAがFM3+SSG3のサウンド機能なのに対して、VA2/3は FM6+SSG3+RHY+ADPCM(サウンドボード2)という 機能を持ちます。またADPCM用に256KBのRAMを登載して います。そして外部音声入力端子が付きました。 なお初代VAでもオプションのサウンドボード2を本体内専用ブロッ クに組み込むことによって、VA2/3相当の機能が得られます。な お外部音声入力には背後の拡張端子を使用します。 デジタルRGBインターフェース 初代VA…有り VA2/3…無し 拡張スロットの数 初代VA…3+ビデオボード専用 VA2/3…2+ビデオボード専用 *ただし初代VAの標準状態ではスロット3は256KBRAMボード で塞がれています。(他の98用RAMボードなどを使うことにより 有効利用することができます) VA2/3はスロット3のスペースは設けられているのですが、肝腎 のコネクタがありません。しかしコネクタを付けることによってスロ ットを増やすことが可能です。 対応ビデオボード 初代VA…PC88VA−11 VA2/3…PC88VA−11K *機能自体は変わっていないようです。 またVA2/3にPC88VA−11を流用することも可能です。こ の場合初代VA同様に、本体アナログRGB出力→ビデオボード→ア ナログモニタ(もしくはビデオモニタ)の結線が必要です。 逆に初代VAにはVA−11Kは使えません。 ディップスイッチ 初代VA…有り VA2/3…無し *初代VAではディップスイッチによってV1/V2モードの切り替え などを行なっていましたが、VA2/3では全てソフトウエアディッ プスイッチ(PCキー+リセット)で切り替えるようになっています。 9.3Mバイトタイプ(2TD)3.5インチ・ドライブ 初代VA…外付可能 VA2…外付可能 VA3…内蔵 【ソフト面】 OS(PC−Engine)のバージョン 初代VA…V1.05 VA2/3…V1.1 *V1.1では16種類の内部コマンドが追加されています。しかしV 1.05でも外部コマンドとして対応しているものも多く有ります。 VA2/3ではBIOSの強化がなされて、若干の高速化や追加(A DPCMやMUSIC BIOSなど)がされています。また消費メ モリもやや少ないようです。 またPC−Engineのバージョンアップに伴い、内蔵エディタと モニターのバージョンもそれぞれアップしています。 他にVA2/3ではテキスト表示の高速化がされています。なおテキ スト表示は初代VAでも TSCLVA.SYS というツールを使うことによ りかなりの高速化が実現します。 TSCLVA.SYS は 7-2 VA専用OSLの 309 に登録されています。 またVA2/3でも若干の高速化が出来るため、VA2/3でも使え るようにする差分が 346 に登録されています。 BASICのバージョン 初代VA…V3.0 VA2/3…V3.1 *アニメーション実行機能、プルダウンメニュー、サウンド、コプロ セッサ対応、グラフィックのペンスタイルなど、合計33種類の命 令の追加がなされています。 アニメフレーマー、NET―ACCESS V3(体験版)、POPUP電卓 初代VA…別売り VA2/3…標準添付 ---------------------------------------------------------------------------- なおOS、BASICのバージョン、辞書ROM等に関してはオプションのソフ トウエアバージョンアップボードを使うことにより初代VAでもVA2/3相当の 機能にさせることが可能です(しかし入手困難でしょう)。 また細かい機能の違いとして、 グラフィック2画面モードでの設定が、VA2/3は制限が少ない *影響としてVA2/3では動くのに初代VAでは動かないプログラム があります。 VA2/3はDMAでバンクがCPUと独立に指定できる VA2/3はサウンドICにアクセスするときのウエイトがコントロール可能 等といったことがあるようです。 総評としては、VAでサウンドも楽しみたいという人はVA2/3か初代VA+ SB2を選択するべきでしょう。グラフィックを楽しむのなら初代VAもVA2/ 3も変わらないので初代VAでも充分だと思います。 通信などではFEPがかなり使いやすくなっているVA2/3の方が便利でしょ うが、単語登録や慣れといった面でカバーすれば初代VAでも充分その用をなすと 思います。 <<< end of article >>>