#0028/9999 Q&A集
★タイトル (88VAUSER) 95/11/01 00:00 (100)
2.1 VAで 9600/14400bps などの高速モデムは使えますか
★内容
一応使えます。ただし、そのモデムの機能を生かせるかどうかは別問題です。
結論から言いますと、VAで 9600/14400bps 等の高速モデムを使う場合は、通信
ソフトとして ChaN氏作の「M.S.Telecomm(通称 MST)」を使い、DTE速度を
19200bps にして使うのが一般的な様です。
以下ではもう少し細かく説明します。
高速モデムを使うための注意点として、「DTE速度」と「通信ソフトの選択」が
あげられるでしょう。
1.DTE速度
DTE速度とはパソコンとモデムの間の通信速度を言います。DTE速度は一般に
モデム−モデム間の速度とは独立に設定できるようになっています。
最近のモデムには「MNP5」や「V.42bis」という規格によるデータ圧縮
機能がついています。これは、データを最大で1/2〜1/4まで圧縮することがで
きます。つまり、パソコンから見ると、モデム−モデム間速度の2〜4倍の速度でデ
ータが送受信される可能性があるのです。
従って、モデムの機能を最大限生かすには、DTE速度はモデム−モデム間速度の
2〜4倍に設定する必要があります。14400bps のモデムなら 28800〜57600bps、
9600bps のモデムなら 19200〜38400bps にDTE速度を設定するのが望ましいわけ
です。
VAで(高速モデムに限らず)モデムを使用するには、当然、モデムとVAの通信
速度を一致させなければなりません。よって、モデムが対応しているDTE速度の中
にVAの対応しているRS−232Cの速度が含まれている必要があります。
VAの対応しているRS−232Cの速度で主なものは次の通りです。(*1)
-----------------------------------------------------------------------
300,1200,2400,4800,9600,19200,20800,31200,41600,(62400) (bps)
-----------------------------------------------------------------------
ただし、50000bps をこえるような速度ではVAの処理速度を考えると使用は困難
でしょう。
上の表から、使用するモデムは最低限、DTE速度 19200,20800,31200,41600 bps
のどれかに対応している必要があるわけです。
| (*1) VAにクロックを上げる改造を施した場合、この表はあてはまりません。
| 9.83MHz/10.00MHzに改造したVAでの対応RS232C速度
| -----------------------------------------------------------------------
| 300,1200,2400,4800,9600,19200,25600,38400,51200,(76800) (bps)
| -----------------------------------------------------------------------
|
| 11.03MHzに改造したVAでの対応RS232C速度
| -----------------------------------------------------------------------
| 300,1200,2400,4800,7200,9600,14400,19200,21600,28800,38400,57600,
| (86400) (bps)
| -----------------------------------------------------------------------
2.通信ソフトの選択
使用する通信ソフトは以下の条件をみたす必要があります。
・DTE速度を 19200,20800,31200bps 等に設定できること。
・DTE速度 19200bps 以上でも耐えられる速いソフトであること。
(遅いソフトだと、文字の取りこぼしが起きたり、設定どおりの速度が出なかっ
たりする。)
先にのべた通信ソフト M.S.Telecomm は 19200bps に対応していて、この速度でも
文字の取りこぼしなどは起きません。(*2) (*3)
ただし、1で述べたように 14400bps のモデムでは最低でも 28800bps のDTE速
度が望まれるので、19200bps ではモデムの機能が完全には生かされないことになり
ます。
| (*2) VAのクロックを10MHzにする改造を施した場合は標準設定で
| 38400bps にも対応しています。また、VAの改造の有無にかかわらず設定
| 次第ではそれ以上のDTE速度にもできます。
| (*3) 文字の取りこぼしは起きないものの、マクロを動かしていると動作がおか
| しくなることもあります。このようなときは、[↑][→]等を押してバックロ
| グを表示しておくと、スクロールする行数が減って M.S.Telecomm への負荷
| が軽くなり、問題が解決することがあります。MST の定義ファイルを変更し
| てバックログ画面をさらに広く取るのもよいでしょう。これらの手段は文字
| の取りこぼしが起こる場合にも効果があります。
| さらに、MST R0.12e には、画面表示を停止してより高速な通信にも耐えら
| れるようにする機能もあります。
7.OSL − 2.VA専用OSL
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434.MSTVA012.LZH IBMDOSV 94/ 9/23 0069760 0000083
(通信ソフト M.S.Telecomm/88VA 改訂0.12版)
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3.フォーラム − 3.OS研究
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4034 95/ 2/25 MST>M.S.Telecomm 88VA R0.12-->R0.12e差分 ChaN
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