#0005/9999 Q&A集 ★タイトル (88VAUSER) 95/11/01 00:00 (183) 1.4 拡張RAMの利用法にはどんなものがありますか? ★内容 VAで使用可能な増設RAM(I/Oバンク式メモリ、EMSメモリ)の利用法 VAでは現在、I/Oバンク式メモリと、EMSが使用可能となっています。こ こではその具体的な利用法をそれぞれについて述べたいと思います。 ---------------------------------------------------------------------------- 【I/Oバンク式メモリ】 I/Oバンク式メモリ(以下バンクメモリ)はメインメモリの 80000h〜A0000h のエリアを割り当てて、バンク番号を切り替えて拡張RAMを使用できるようにす る方式の拡張RAMです。またバンク0はVAでは自動的にメインメモリに充填さ れます。 100000h ???????? ? ? ? ???これらをバンクエリアに切り替えて使う?? バ A0000h ?????????????????????????? ?ン ?バンクエリア??バンク1??バンク2??バンク3?・・・・?ク 80000h ?????????????????????????? ?R ? ? A ? ? M 00000h ???????? 具体的な使用方法は以下のようなものがあります。 1.RAMディスクとして使用 RAMディスクとはメモリ上に仮想的に作られた、フロッピーディスク やハードディスクと同様に使えるディスク装置です。動作がとても高速と いう特長があります。ただし電源を切ると内容が消えてしまうので、電源 を切る前に必要なファイルをフロッピーなどに退避する必要があります。 RAMディスクはテンポラリファイルや、ログファイルなどを作成するの に便利です。 バンクメモリをRAMディスクとして使うには、バンクRAMディスク ドライバを CONFIG.SYS に登録する必要があります。 ドライバは 7-2 VA専用OSLの 80 に RDBMS121.LZH があります。 2.ディスクキャッシュとして使用 フロッピー、ハードディスクから一度読み込んだデータをメモリに保存 し、再度同じデータが読み込まれるときにはメモリから読み込むことによ ってディスクアクセスを高速化するというものです。ただし書き込み時の 速度はそれほど変わりません。 ディスクキャッシュを使うには、ディスクキャッシュドライバを常駐す る必要があります。 ドライバは 3-5 プログラムボードの 4123 に HDCV0.LZH があります。 3.XSCRIPTのバッファとして使用 これは初代VAしか利用できない方法ですが、XSCRIPT というバックス クロールユーティリティのバッファとしてバンクメモリが使用できます。 (なおVA2/3ではTVRAMの未使用部分をバッファにしています) XSCRIPT は 7-2 VA専用OSLの 177 に Ver.1.09 があります。 その他VA専用バンクメモリボードの場合、市販ソフトで対応しているものがあ ります。 【EMSメモリ】 EMSメモリ(以下EMS)とは拡張ROM領域に設けたウインドゥを通して拡 張したRAMをアクセスするメモリ仕様のことです。通常は連続した16KBのエ リアを4つ(計64KB)ウインドゥとして確保します。ウインドゥ領域としては、 VAでは C0000h〜D0000h までを使うのが一般的です。 100000h ???????? ??????? ? ? ? ???ページ1? ? ? ??? ?????? D0000h ????????? ?ページ2? E ? ウインドウ ? ?????? M C0000h ????????? ?ページ3? S ? ??? ?????? ? ? ???・・・・? ? 00000h ???????? ??????? ? なおEMSをつかうにはEMMドライバを CONFIG.SYS に登録しなければなりま せん。EMMドライバは市販の98用ソフト(I/Oデータ社 EMM4J.SYS や、メ ルコ社 MELEMM.SYS など)をVAで使うためのアダプタで挟みこむようにして登録 します。 アダプタは 7-2 VA専用OSLの 351 に EMMVA15A.LZH があります。 (CONFIG.SYS 登録の例)EMM4J.SYS の場合 DEVICE=A:\SYS\EMMVA01.SYS DEVICE=A:\SYS\EMM4J.SYS /W=C0,C4,C8,CC,D0,D4 /A1 /A2 /J /NN /C0 /I DEVICE=A:\SYS\EMMVA02.SYS これでEMSが使えるようになります。 具体的な使用方法は以下のようなものがあります。 1.RAMディスクとして使用 バンクメモリ同様EMSもRAMディスクとして使用することが出来ま す。 EMSをRAMディスクとして使うには、EMSRAMディスクドライ バを CONFIG.SYS に登録する必要があります。 ドライバは 7-2 VA専用OSLの 270 に RDEMS152.LZH があります。 2.RSWAPのスワップ領域として使用 通常、アプリケーション実行中子プロセスに行くときは著しく使用可能 なメモリが少なくなってしまうものですが、RSWAPというソフトは、 子プロセス実行中に不必要となる親プロセスが使用しているエリアをEM Sやファイルへと退避させ、子プロセスのフリーエリアを広く確保します。 そして子プロセスを終了し、親プロセスに戻るときは自動的に退避してい たメモリを戻してくれるという便利なものです。これを使うことによって メモリ使用量が大きいソフトも子プロセスとして起動することができます。 また子プロセスの子プロセス(孫プロセス?)以下も余裕をもって使うこ とが出来るようになります。 EMSはRSWAPのスワップ領域として利用できます。 RSWAPは 3-5 プログラムボードの 4394-4395 に RSWAP116.LZH があ ります。 3.VzVAの各バッファ、スワップ領域として使用 VzVAは?ビレッジセンターから発売されているVzエディタの98 版をVAで使えるようにするため、パッチ(差分)をあてたものです。 VzVAではオプションを指定することによって、各バッファなどにE MSを割り当てることが可能となっています。 差分は 3-3 OS研究ボードの 3267-3270 に98版 Ver.1.57 からの差分 がアップされています。 4.その他、各ソフトの常駐量低減、ヒストリーなどに 次のようなソフトなどがEMSによって使いやすくなったり、使用メモ リが少なくなったりします。 PCPLUS…新BIOS、サービス環境を提供するソフトです。 EMSが必須の機能があります。 7-2 VA専用OSLの 378 に Ver.1.08 があります。 TFD …フロッピーディスクの高速化プログラムです。 EMSをバッファに割り当てることによって常駐量が低 減します。 7-2 VA専用OSLの 348 に TFD12.LZH があります。 FDVA …ファイル、ディレクトリ管理ツールです。 ヒストリー(入力内容をメモリに記憶し、再入力を簡略 化する)機能にEMSが使えます。 FDVAは98版 Ver.2.42 からの差分が 3-12 PC実験室ボードの 5100 に、 98版 Ver.2.42 は 7-2 VA専用OSLの 368 にそれ ぞれあります。 LUNA …フルカラーグラフィックエディタです。 640x400 の画面モードを使うとき、EMSが必要になり ます。 7-4 CGOSLの 97 に Rel.0.03 があります。 ---------------------------------------------------------------------------- 以上の用にバンクメモリ、EMSとも、それぞれの用途がありますので、出来れ ば両方とも使えるようなメモリーボードが欲しいところです。 なおバンクメモリ、EMSメモリの共存は可能です。 VAで使えるメモリは Q&A集 「4.1 VAで使えるメモリボードを教えてく ださい」を参照してください。 〉初代VA…メモリウェイト有り VA2/3…ノンウェイト 初代VAは拡張スロットに実装されている部分のメモリのみがメモリウェイト有りです 00000h〜3FFFFhはノンウェイトで、この部分でソフトを実行すると、VA2/3とほぼ 等価の速度です。(CPUBENCH.EXE 計測値) また、VA2/3でも 80000h〜9FFFFh(512K→640Kに増設した場合)の区間 のメモリはメモリウェイト有りになります。 メモリウェイトの有無による速度の差は10%程度です。(CPUBENCH.EXE 計測値) Machine CPU Ratio PC9801 Execute time 187 PC-88VA (NO WAIT) V50相当 8MHz 2.63 26.22 193 PC-88VA (1WAIT) V50相当 8MHz 2.28 30.21 〉標準のSYSTEMはV1.0です。 V1.0は漢字変換中にハングアップするなどのバグがあり、登録ユーザーには修正版 のV1.05が送付されました。 V1.0を御使用の場合は、請求方法がVANのNECのコーナーに書かれていたと思 いますが、V1.05を請求するよりは、HDD関連のバグ修正を依頼してシステムを アップデートしてもらったほうが正解だと思います。 <<< end of article >>>