4.3 スプライト表示機能 †

 TSPは最高32枚のスプライトを用いて動きのあるパターンも表示することができる。各スプライトには優先順位が付けられており、2つ以上のスプライトが重なった場合には優先順位の低いスプライトの重なった部分は優先順位の高いスプライトによって隠されて表示されない。スプライトの優先順位はスプライト制御テーブル内の順序で決定される。またスプライトテキストよりも常に優先順位が高い。色数として16色モードとモノクロモードがあり、いずれもパレットにより4096色中から選択できる。

4.3.1 スプライトモードとVRAM †

 スプライト用のVRAMは64KバイトのTVRAMのうちテキスト表示に使用していない部分をすべて表示に用いることができる。ただし文字コード領域とアトリビュート領域の境界(A8000H番地)にまたがったデータを置くことはできない。
 スプライトの表示モードには色数によって2つのモードがあり、各スプライトごとに独立に指定することができる。

(1)スプライトモード0 (16色モード)
 ピクセル単位に色指定できるモードである。TVRAM中のスプライトパターンデータの各ニブルに0〜15のカラーコードを設定する。カラーコード0は常に透明色として扱われる。

        第0バイト     第1バイト   (パターン格納アドレス
      ┌────┬────┬────┬──── からのオフセット)
TVRAM │ 上位 │ 下位 │ 上位 │ 下位 │
      └─┬──┴─┬──┴─┬──┴────┴───/
       ┌┘┌───┘    │
       │ │ ┌──────┘
      ┌┼┬┼┬┼┬─┬─┬─┬─┬─┬//┬─┬─┐
スプライト │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
      ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼//┼─┼─┤
      │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
      ├─┼─┼─┼┼┼─┼─┼─┼─┼//┼─┼─┤
      │      │              │
      │      └1つのピクセル       │
      //                     //
      │                     │
      ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼//┼─┼─┤
      │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
      └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴//┴─┴─┘

(2)スプライトモード1(モノカラーモード)
 スプライト単位にいろいろ指定できるモードである。スプライト表示パターンのうち、1となっているピクセルの色がスプライト制御テーブル(後述)で設定したフォアグラウンドカラーで表示され、0となっているピクセルは透明色またはカラーコード8で表示される。

      ┌───────────────┬────────/(パターン格納
TVRAM │MSB   第0バイト     LSB│MSB  第1バイト/ アドレスから
      └┬─────────────┬┴┬───────/ のオフセット)
       │             │ │
      ┌┼┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬┼┬┼┬─┬//┬─┬─┐
スプライト │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
      ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼//┼─┼─┤
      │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
      ├─┼─┼─┼┼┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼//├─┼─┤
      │      │                  │
      │      └1つのピクセル           │
      //                         //
      │                         │
      ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼//┼─┼─┤
      │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
      └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴//┴─┴─┘

4.3.2 スプライト制御テーブル †

 スプライトの大きさおよび表示表示位置などの設定はTVRAM中にあるスプライト制御テーブルによって行う。スプライト制御テーブルの位置はTSPへ設定することによりTVRAM中の任意のアドレスに設定できるが、通常はCPUアドレスでA7E00H〜A7EFFHを使用する。低いアドレスに制御テーブルがあるスプライトほど優先順位が高い。

(A7E00H)┌───────────────┐
    │ スプライト0用制御テーブル │ 8バイト(#0はカーソル用)
(A7E08H)├───────────────┤
    │ スプライト1用制御テーブル │ 8バイト
(A7E10H)├───────────────┤
    │ スプライト2用制御テーブル │ 8バイト
(A7E18H)├───────────────┤
    │ スプライト3用制御テーブル │ 8バイト
(A7E20H)├───────────────┤
    │               │
    =               =
    │               │
(A7EF8H)├───────────────┤
    │ スプライト31用制御テーブル │ 8バイト
    └───────────────┘

スプライト制御テーブルの構成は次のようになっている。

     15 14 13 12 11 10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  0
    ┌───────────┬─┬─────────────────┐
  +00│ 垂直サイズ(YSIZE)  │SW│     垂直表示位置(YP)     │
    ├─────────┬─┼─┴─────────────────┤
  +02│ 水平サイズ(XSIZE)│MD│      水平表示位置(XP)      │
    ├─────────┴─┴───────────────────┤
  +04│       スプライトデータアドレス(SPDA)         │
    ├───────────────┬───────┬─┬─────┤
  +06│ 0  0  0  0  0  0  0  0│フォアグランドカラー │BC│ 0  0  0│
    └───────────────┴───────┴─┴─────┘

/眥哨汽ぅ此   スプライトの垂直方向サイズ
    (ライン数/4−1)を設定する。4ライン〜256ラインを4ラインごとに指   定できる。
⊃眥症充┛銘屐  。達劭垈萍名紊良充┛銘屬裡拑舵
    Y座標(ライン位置)を設定する。負数も使用可能.
スプライトスイッチ(SW)
    当該スプライトの表示指定.1で表示ON.
た緤織汽ぅ此   スプライトの水平方向のサイズ
    ○16色モードのとき
          水平ドット数/8−1を設定する。
          8〜256ドットを8ドットおきに指定できる。
    ○モノクロモードのとき
          水平ドット数/32−1を設定する。
          32〜1024ドットを32ドットおきに指定できる。
タ緤辛充┛銘屐  。達劭垈萍名紊良充┛銘屬裡愃舵
    X座標(ドット位置)を設定する。負数も使用可能.
    スプライトの水平解像度は常に640ドットである。
スプライトモード(MD)
    0で16色モード(スプライトモード0)
    1でモノクロモード(スプライトモード1)
スプライトデータアドレス
    スプライトのパターンデータが格納されているアドレス.
    TSPアドレス(ワードアドレス)を指定する。
┘侫アグラウンドカラー
    モノクロモード時のフォアグラウンドカラー
バックグラウンドカラー(BC)
    モノクロモード時のバックグラウンドカラー
    0で透明色、1でカラーコード#8

4.3.3 スプライトの表示能力 †

 スプライトの大きさや表示における制限などについて述べる。

(1)スプライトのサイズ
 表示できるスプライトのサイズはスプライトモードによって異なる。

 ●16色モード(スプライトモード0)
    水平サイズ:  8〜256ドット    8ドット単位で指定
    垂直サイズ:  4〜256ドット    4ドット単位で指定

 ●モノクロモード(スプライトモード1)
    水平サイズ:  32〜256ドット   32ドット単位で指定
    垂直サイズ:   4〜256ドット    4ドット単位で指定

(2)スプライトの数と優先順位
 最大32個を設定/表示することができる。複数のスプライトが重なった場合の優先順位はスプライト制御テーブルが低いアドレスにあるスプライトほど優先順位が高い。またテキスト画面に対してスプライトは常に優先順位が高い。
 1ラスタ上に(重ならなくても)同時に表示できるスプライト数は、数自体では制限を受けないが、1ラスタ上の合計データ数によって制限される。下にあげたメモリアクセスの合計が合計が1ラスタの表示時間を越えた場合には正常な表示が行われなくなる。通常、16色モードで横256ドット程度まで可能である。

       ・セットアップ/リフレッシュのためのオーバーヘッドタイム
       ・スプライト制御テーブルへのアクセス
       ・スプライトパターンデータへのアクセス
       ・テキストデータへのアクセス
       ・CPU/SGPからのTVRAMアクセス
       ・TSPのコマンド処理のためのメモリアクセス

(3)スプライトの表示位置
    水平方向(X座標):  0〜1023  (−1は1023と同じ)
    垂直方向(Y座標):  0〜511   (−1は511と同じ)

 スプライトが画面の左右または下方にはみ出す場合には表示位置を設定するだけで自動的にクリッピングされるが、上方にはみ出す場合には表示位置だけでなく、スプライトデータアドレスも変更しなければならない。スプライトパターンの先頭アドレスではなく、スプライトパターン中で画面に表示される部分の先頭アドレスを設定する。垂直サイズは変更しなくてよい。

             ┌─────── 本来のSPDA
             │
            ┌┼────┐
            │(X,Y)   │
            │┌────┼── 修正したSPDA
    ┌───────┼┼────┼───┐
    │(0,0)     │      │   │
    │       │スプライト│   │
    │       └─────┘   │
    │                 │
    │                 │
    │                 │
    │                 │
    │        表示画面      │
    │                 │
    │                 │
    └─────────────────┘

(4)スプライトの解像度
 スプライト画面の横方向の表示解像度は常に640ドット、縦方向の表示解像度は200(204)/400(408)である。ただし、インタレースモード1のときテキストグラフィックと異なり400ライン表示はできない。

(5)縦ズーム
 TSPのSPRONコマンドでスプライトの縦ズーム機能を指定できる。これは200ライン用のスプライトデータを400ライン表示で使用するときに使われる。

4.3.4 スプライトの衝突検出機能 †

 スプライトどうしが表示画面内で重なり合った場合、これをスプライトの衝突として検出することができる。また、スプライトを2つのグループに分けてグループ間衝突を検出することができる。

(1)衝突検出フラグ
 スプライトの衝突が検出された場合にはTSPステータスのスプライトコントロールフラグがセットされる。このフラグはTSPへのコマンドによって1ラスタ中のスプライト数を制限した場合に、その制限を越えるスプライトが1ラスタ中に存在したときにもセットされる。このフラグはVRTCごとに更新される。

TSPステータス(IN 142H)

     7    6    5    4    3    2    1    0
   ┌───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┐
   │ LP │ VB │ SC │ ER │ EMEN │ BUSY │ OBF │ IBF │
   └───┴───┴─┼─┴───┴───┴───┴───┴───┘
             └ スプライトコントロールフラグ

(2)衝突検出条件
 スプライトの衝突検出は以下の条件において行われる。
    ‐彳邑―个詫効表示画面内だけで行われる。
    ⊂彳佑藁スプライトの表示パターンの不透明色どうしが重なったことによって     検出される。
    衝突グルーピングモードによりグルーピングされている場合には、異種のグル     ープ間でのみ衝突が検出される。
    ぃ渦鵑硫萍棉充┐砲いて最初に検出された衝突により衝突フラグがセットされ     るため1画面中では1箇所の衝突のみが検出される。

(3)衝突グルーピングモード
 スプライトを2つのグループに分けて衝突検出することができる。

(3.1)衝突グルーピングモード0
 スプライトのグルーピングを行わないモードであり、全スプライトに対して一律に衝突検出を行う。

(3.2) 衝突グルーピングモード1
 カラーコードによってスプライトを2つのグループに分け、グループ間の衝突検出を
行なう。同じグループ内での衝突検出は行われない。
 グルーピングは各ピクセルの表示色(カラーコード)の最上位ドットによって行われ
る。したがって、スプライトモード0(16色モード)では各ピクセル単位に、スプライ
トモード1(モノクロモード)ではスプライト単位にグルーピングされる。

       グループ0   カラーコード1〜7のピクセル
       グループ1   カラーコード8〜15のピクセル

 カラーコード0は透明色であり、衝突検出は行われない。

     スプライトオーバー/スプライト衝突 の検出に関する注意

 スプライトオーバー/(水平ライン上にあらかじめ HSPN:SPRONコマンド
のパラメータ により設定されているスプライト数以上のスプライトが存在した場合)
及び、スプライトどうしの衝突を検出し処理を行う場合には以下の方法で行う必要があ
る。

(1) スプライトどうしの衝突検出のみを行う場合
     (スプライトオーバーを発生させないようにして使用する場合)

  スプライトオーバーを発生させないようにして使用し、スプライトどうしの衝突検
  出のみを行う場合には、以下のようにする。

   1) SPRONコマンド内のパラメータ HSPN にアプリケーションで使
      用するスプライト数の最大の数以上のデータを設定する。

   2) スプライトどうしの衝突はステータスレジスタ(0142Hポート)のス
      プライトコントロールフラグ(SCビット)をテストすることにより検出
      できる。

   3) スプライトコントロールフラグはスプライトの衝突が検出されたフレーム
      の表示期間の終了時(垂直帰線期間に入った直後)でセットされる。

   4) SC=1 の検出によりスプライトの衝突が認識された場合、アプリケー
      ションによりスプライトの衝突時の処理を行った後、SPROVコマンド
      を実行する。このコマンドの実行により、スプライトコントロールフラグ
      (SCビット)がリセットされる。

   5) SPROVコマンドにより引き取られたパラメータは無視すること.

(2)スプライトどうしの衝突及び、スプライトオーバーの検出を行う場合

   1) ステータスレジスタ(0142Hポート)のスプライトコントロールフラ
      グ(SCビット)をテストし、SC=1が検出された場合、スプライト
      うしの衝突又は、スプライトオーバーが発生したことが認識できる。

   2) スプライトコントロールフラグはスプライトの衝突又は、スプライトオー
      バーが検出されたフレームの表示期間の終了時(垂直帰線期間に入った直
      後)でセットされる。

   3) VRTC=0 になるまで待ち合わせる。
      VRTC=1 になるまで待ち合わせる。
       (垂直帰線期間の始まりのタイミングまで待ち合わせる。)

   4) VRTC=1 を検出した後 160μs以内に、SPROVコマンドを
      ライトする。

   5) SPROVコマンドのパラメータをテストする。
       ・ SO=1 の場合
          スプライトオーバーが発生したことを示しており、OVSパラメ
          ータにより最初にオーバーしたスプライトスプライト番号が確
          認できる。
       ・ C=1  の場合
           スプライトどうしの衝突が発生したことを示している。

4.3.5 TSP(テキストスプライトプロセッサ) †

 テキスト画面とスプライト画面の制御に用いられているTSPを解説する。
 TSP自身の機能としては、テキストスプライト/セミグラフィック/グラフィッ
 ク/3301エミュレーションの5種の画面を制御できるが、PC−88VAではこ
 の内テキストスプライト、3301エミュレーション機能だけを用いている。33
 01エミュレーション機能はN88V1/V2モードで使用している。

  TSPで使用するコマンドには次のようなものがある。

   コマンド番号/名前     意   味
    10H   SYNC  TSPの初期設定を行う。表示は停止する。
    12H   DSPON  表示を開始する。
    13H   DSPOFF 表示を停止する。
    14H   DSPDEF 画面構成を設定する。
    15H   CURDEF カーソルを定義する。
    16H   ACTSCR カーソルを置く分割画面を指定する。
    1EH   CURS  カーソルの位置を指定する。
    8CH   EMUL  3301エミュレーションを開始する。
    88H   EXIT  コマンドを中断する。エミュレーションを停止する。
    82H   SPRON  スプライトの表示を開始する。
    83H   SPROFF スプライトの表示を停止する。
    85H   SPRSW  個別にスプライトの表示を ON/OFF する。
    81H   SPROV  スプライトオーバー/衝突の情報を獲得する。

(1) コマンドの与え方
 TSPへはI/Oポートからコマンドを与えて制御する。1つのコマンドを設定する
には、まず1バイトのコマンドバイトを与え、続いて必要なバイト数だけパラメータを
与える。
 TSPのポートアドレスは次のようになっている。

    142H    コマンドバイト書き込み/ステータス読みだし
    146H    パラメータ入出力

 TSPへコマンドを与える時にはステータスのビット0 (Input buffer full bit)と
ビット2 (Busy bit) を見る必要がある。
 コマンドバイト/パラメータを設定するルーチンの例を示す。

<コマンドバイト設定ルーチン>
        MOV   AH, AL     ; save COMMAND BYTE
        MOV   DX, 142H    ; STATUS port adrs
    NOT_READY:
        IN   AL, DX     ; read STATUS
        TEST  AL, 5      ; bit0=IBF, bit2=BUSY
        JNZ   NOT_READY    ; Loop if not ready
        MOV   AL, AH     ; restore COMMAND BYTE
        OUT   DX, AL     ; write COMMAND BYTE
        RET

<パラメータ設定ルーチン>
        MOV   AH, AL     ; save PARAMETER
        MOV   DX, 142H    ; STATUS port adrs
    NOT_READY:
        IN   AL, DX     ; read STATUS
        TEST  AL, 5      ; bit0=IBF, bit2=BUSY
        JNZ   NOT_READY    ; Loop if not ready
        MOV   AL, AH     ; restore PARAMETER
        MOV   DX, 146H    ; PARAMETER port adrs
        OUT   DX, AL     ; write PARAMETER
        RET

(2) 各コマンドの解説

(2.1)SYNCコマンド
 TSPの初期設定をおこなう。垂直解像度を変えるときにはこのコマンドを再設定し
なければならない。

  コマンド  10H
  パラメータ (14 バイト)
    ● 200 ライン
15.98KHz ノンインタレース: C1 57 1C 00 9F 00 10 0F 25 00 C8 00 0F 08
15.73KHz インタレース : C1 47 1C 00 9F 00 12 11 24 00 C8 00 17 04
24.8KHz ノンインタレース: 81 57 10 00 9F 00 10 0F 19 00 90 40 07 08
    ● 204 ライン
15.98KHz ノンインタレース: C1 57 1C 00 9F 00 10 0F 23 00 CC 00 0D 08
15.73KHz インタレース : C1 47 1C 00 9F 00 12 11 22 00 CC 00 15 04
24.8KHz ノンインタレース: 81 57 10 00 9F 00 10 0F 19 00 98 40 07 08
    ● 400 ライン
15.73KHz インタレース : 41 47 1C 00 9F 00 12 11 24 00 C8 00 17 04 (スプライト 200ドット)
24.8KHz ノンインタレース: 01 57 10 00 9F 00 10 0F 19 00 90 40 07 08 (スプライト 200ドット)
24.8KHz ノンインタレース: C1 57 10 00 9F 00 10 0F 19 00 90 40 07 08 (スプライト 400ドット)
    ● 408 ライン
15.73KHz インタレース : 41 47 1C 00 9F 00 12 11 22 00 CC 00 15 04 (スプライト 200ドット)
24.8KHz ノンインタレース: 01 57 10 00 9F 00 10 0F 19 00 98 40 07 08 (スプライト 200ドット)
24.8KHz ノンインタレース: C1 57 10 00 9F 00 10 0F 19 00 98 40 07 08 (スプライト 400ドット)

(2.2)DSPONコマンド
 TSPの表示を開始する。

 コマンド   12H
 パラメータ (3 バイト)
    #1   テキスト画面制御テーブルのアドレス
    #2   0
    #3   0

 [ 解説 ]
    #1: TVRAM 64K 中のバイトアドレスの上位バイトを設定する。

(2.3)DSPOFFコマンド
 TSPの表示を停止する。スプライトの表示も停止する。

 コマンド   13H
 パラメータ  なし

(2.4)DSPDEF  
 画面の構成を表示形態を指定する。

 コマンド   14H
 パラメータ  (6 バイト)
    #1   アトリビュートオフセット (下位バイト)
    #2   アトリビュートオフセット (上位バイト)
    #3   文字コードの格納ピッチ × 16
    #4   文字ボディのラスタ数
    #5   ホリゾンタルラインの表示ラスタ位置
    #6   ブリンク速度

 [ 解説 ]
    #1/#2: 文字コード領域とアトリビュート領域の差のバイト数を設定する。
        通常は 8000H である。
    #3:   文字コードが何バイトおきに格納されているかを指定する。
        通常は 20H (2バイトおき)である。
    #4:   1行のラスタ数を設定する。最低8ラスタ
        実際のラスタ数(画面の全ラスタ数/表示行数)−1を設定する。
    #5:   行中でホリゾンタルラインを表示するラスタを設定する。
        (設定値+1)ラスタ目に表示される。
    #6:   ブリンク文字およびカーソルの点滅速度を指定する。
        ブリンク文字:明=設定値×24フレーム 暗=設定値×8フレーム
        カーソル  :明=設定値×8フレーム 暗=設定値×8フレーム

(2.5)CURDEFコマンド
 カーソルの形態を指定する。カーソルはスプライトを利用しており、スプライト制御
テーブルも設定する必要がある。

 コマンド   15H
 パラーメータ (1 バイト)

        ┌─────────┬─┬─┬─┐
    #1   │   CURN    │0│CE│BE│
        └─┼───────┴─┴┼┴┼┘
          └カーソルとして   │ ├0:ブリンクしない
           使用するスプラ   │ └0:ブリンクカーソル
           イトの番号     │
                     ├0:カーソルOFF
                     └1:カーソルON

(2.6)ACTSCRコマンド
 カーソルを置く分割画面を指定する。

 コマンド   16H
 パラメータ  (1 バイト)
   #1    分割画面番号 × 32

(2.7)CURSコマンド
 カーソルの位置を指定する。

 コマンド   1EH
 パラメータ  (4 バイト)
   #1    垂直位置(下位バイト)
   #2    垂直位置(上位バイト)
   #3    水平位置(下位バイト)
   #4    水平位置(上位バイト)

(2.8)EMULコマンド
 3301 エミュレーションを開始する。3301 エミュレーションは TSP が 3301 用のア
トリビュートから TSP アトリビュートへの展開を動的に行うことによって実現する。
このコマンドを設定してからは、他のコマンドが入力されるまで展開を行いつづける。

 コマンド   8CH
 パラメータ  (4 バイト)
   #1    エミュレーションする分割画面番号 × 32
   #2    文字数
   #3    アトリビュート数
   #4    行数

                        ┌─アトリビュート数
    │←──── 文字数 ─────→│←─┴───→│
   ┌┬────────────────┬───────┐
   ││ ↑              │       │
   ││ │              │       │
   ││ │              │       │
   ││ │ 3301文字コード    │3301   │
   ││ │              │アトリビュート│
   ││ 行数             │       │
   ││ │              │       │
   ││ │              │       │
   ││ │              │       │
   │┼┐│              │       │
   │││↓              │       │
   └┴┼───────────────┴───────┘
     │
   エミュレーションのための2文字

(2.9)EXITコマンド
 パラメータの受付途中にあるコマンド処理を中止してコマンド待ち状態にする。単に
3301 エミュレーション動作を中止するときにも用いる。

 コマンド   88H
 パラメータ  なし

(2.10)SPRONコマンド
 スプライトの表示を開始する。カーソル設定時にも必要となる。

 コマンド   82H
 パラメータ  (3 バイト)

   #1    スプライト制御テーブルのアドレス
   #2    0
        ┌─────────┬─┬─┬─┐
   #3    │   HSPN    │0│MG│GR│
        └─────────┴─┴─┴─┘

 [ 解説 ]
    #1:   TVRAM 64K 中のバイトアドレスの上位バイトを設定する。
    #3:   HSPN  1ラスタ中に同時に表示できるスプライトの最大数.
            (設定値+1)より多い数のスプライトが1ラスタ中に
            存在するときスプライトオーバーになる。
        MG   1のときすべてのスプライトを縦方向に2倍に拡大する。
        GR   グルーピングモード.1でグルーピング衝突検出する。

(2.11)SPROFFコマンド
 スプライトの表示を停止する。カーソルの表示も行われない。

 コマンド   83H
 パラメータ  なし

(2.12)SPRSWコマンド
 各スプライトを個別にON/OFFする。このコマンドを使用せず、直接スプライト
制御テーブルの表示スイッチを操作してもよい。

 コマンド   85H
 パラメータ  (1 バイト)

        ┌─────────┬─┬─┬─┐
   #1    │   SPN     │0│SW│0│
        └─┼───────┴─┴┼┴─┘
          └操作する      ├0:表示OFF
           スプライト番号   └1:表示ON

(2.13)SPROVコマンド
 スプライトオーバー/衝突の情報を獲得する。

 コマンド   81H
 パラメータ  なし
 受取パラメータ 1バイト

        ┌─┬─┬─┬─────────┐
        │0│SO│CD│   OVS     │
        └─┴─┴─┴─────────┘
    SO:   スプライトオーバー(SPRON コマンドで設定した数より多くのスプラ
        イトが同一ラスタに存在すること)の発生を示すフラグ
    CD:   衝突が検出されたことを示すフラグ
    OVS:  スプライトオーバーした最初のスプライト番号.

 [ 解説 ]
   SPROVコマンドはVRTC=1になった後160μs以内に発行されなけれ
   ば、正常なパラメータを受け取ることができないため注意を要する。
   又TSPのステータスビット中、SCフラグは、一度セットされると本コマンド
   によりリセットされる。


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Last-modified: 2006-04-19 (水) 21:19:25 (4777d)